「病態分析&総合診断」について

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病態分析&総合診断とは?

患者さまのお口の「今」と「未来」をいろいろな角度から考え、治療計画を立てるためのシステムです。

【①全身②顎・顔面③歯列・咬合④歯牙・歯周の4つの単位に分類し各々を分析、そして分析結果を統合して考え、悩みが発生した原因を予測し、治療計画を立案するシステム】

では実際に、検査資料を用いて病態分析&総合診断してみようと思います。

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綺麗なお口に見えますが、、、、、

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拡大すると以前詰めていた樹脂の詰め物が変色して、境目から虫歯が染み込んでいるように見えます。

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お口の写真では見えない歯石が、レントゲンをよく見ると歯ぐきの下についています。

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更によく見ると、右の歯にひびが入っています。普段から気が付くと右でくいしばる癖があるとのことです。

もう少し追加資料を用いて調べていきましょう。

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模型をとって左右を見比べると右の歯並びの方が窮屈で上下からの力を受けていそうです。

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正面からのレントゲン写真をとると、ほんのわずかですが右の方が力を受けて短縮しているようにも見えます。現状で大きなズレは生じていません。

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首が右に傾き、右肩も少しあがっているように見えます。

右のくいしばりと体の歪みが関係しているのかもしれませんね。

さらにひびが大きくなると、歯がしみてくる知覚過敏をおこす可能性が考えられます。

ですが、特に症状もなく過ごしているため、現状で必ず治療が必要とは考えません。

起こりうる可能性と、今後気をつけるポイントをお伝えすれば、症状につながる可能性はぐっと低くなります。

この方の場合は、右でくいしばらないように意識してもらうことをお伝えしました。

実際の治療としては虫歯治療や歯石取りを行い清潔にした後、定期的なお口のお掃除(メインテナンス)に来てもらいながら、経過を見ていくことにしました。

※資料掲載にあたり患者さまの許可を得ております。ご協力心から感謝いたします。

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